愛犬にとってお待ちかねの朝夕の散歩。冬の寒さが厳しくなるにつれて、飼い主の服装はますます厚くなるばかり。さて、足元でこちらを見つめる愛犬にも防寒着は必要なのでしょうか。必要な場合はどのような素材やデザイン、そしてサイズを選ぶべきでしょうか。
本記事では、犬が寒さを感じているサインの見分け方から、素材やデザイン、シーン別の秋冬ウェア選び、サイズ選びの考え方までを体系的に解説します。
- 愛犬が寒さを感じているサインとは。「シベリアンハスキーに冬服は必要?」
- 素材・デザイン別|秋冬のアウトドアウェアの選び方
- サイズ選びとフィット感
- FAQ
1. 愛犬が寒さを感じているサインとは。「シベリアンハスキーに冬服は必要?」

「毛が沢山ある犬に服なんて必要なの?」という意見があります。一般的に犬は人より体温が1-2度高い恒温動物で、シングルやダブルの豊富な被毛があり、寒さへの耐性が高い場合が多いです。しかし、人と同様に犬も寒さを感じます。そこで、私たちは愛犬のどのようなサインを察知してどう対処すればよいのでしょうか?
- ぶるぶると震える
- 体を小さく丸めて動かない
- 活動が鈍くなる
- 耳や足先、肉球が冷たくなる
- 暖かい場所に行きたがる
愛犬がこれらのサインを示した場合、寒さを感じている可能性が高いです。これらのサインを一定時間放置すると体調を崩したり、場合によっては低体温症や免疫機能の低下、持病が悪化するリスクもあるため、必要に応じてウェアで寒さを和らげてあげると安心です。
- 子犬
- シニア犬
- 瘦せ気味や体調不良、持病のある犬
- 小型犬
- シングルコートの犬種
- 温暖な地域原産の犬種
これらに該当する犬は特に寒さの影響を受けやすいと言われています。
よって、極寒の地が原産のシベリアンハスキーには本来防寒の必要性は乏しいですが、ケースバイケースで必要な時もあります。例えば下記のようなケースです。
- 雨や雪で全身が濡れる(濡れた被毛が体温を一気に奪う。)
- 屋外で長時間じっとする必要がある
- 強風
- 普段よりも極端に気温が低い環境(寒暖差)
ポイントは犬種や人の感覚だけで判断しないことです。
- 寒さを感じているサイン
- その日の気候(気温や風、雨、雪)
- 愛犬の体調
これらを勘案して適切なウェアを取り入れていくのがおすすめです。
2. 素材・デザイン別|秋冬のアウトドアウェアの選び方

次に、アウトドアシーンで着るウェアの素材やデザインの形状について整理します。愛犬が"どのような環境"で"どんな動き"を"どんな時期"にするのかをイメージしながらご覧ください。
フリース・中綿/ダウン・発熱機能・防水|素材
フリース
特徴:軽くて動きやすいためレイヤリング(重ね着)も可能。乾くのが早い。
向いているシーン:秋や春先にたくさん動く
デメリット:蒸れやすく、水に弱い。
中綿やダウン
特徴:中綿やダウンの量によっては高い保温性を実現。生地が撥水性を備える場合もある。
向いているシーン:氷点下前後の寒さが厳しい時や風が強い時。
デメリット:中綿やダウンの量が多すぎるとアウトドアでの活動を阻害する。
発熱機能(例:Aeroheat®)
特徴:光をもとに発熱し、薄く動きやすい。
向いているシーン:気温0度以上の晴れた日にたくさん動く。
デメリット:水に弱い。
防水(レインウェア)
特徴:水や雪が愛犬の体温を奪うことを避ける。
向いているシーン:雪の中でたくさん動く。
デメリット:通常は暖かくない。
ベスト・フルカバー|デザイン
ベスト(袖なし)
特徴:着脱が容易で動きやすい。
向いているシーン:5-10℃程度の晴れた日にたくさん動く。
デメリット:防寒や防風の性能が相対的に低い。
フルカバー
特徴:お腹や脚周りからの冷気の侵入を防ぎ保温機能が高い。
向いているシーン:地面が荒れた環境でもたくさん動く。
デメリット:素材やデザインによっては着脱が難しく動きにくい。
ここでのポイントは"とにかく厚い服"ではなく、愛犬の体調などの状態とその使用状況を考慮して、暖かさと動きやすさのバランスをとることです。
3. サイズ選びとフィット感

状況に適した素材やデザインを選んでも、サイズが合っていないと愛犬にとって快適ではありません。サイズ選びの基本ポイントを押さえましょう。
採寸の基本
以下の3点を犬が自然に立った状態で測ります。
首回り:肩の上部から下部に至る最も太い箇所
胸囲:前脚の後ろ側の胸が一番張っている箇所
背丈:首の付け根から尾の付け根
商品サイズ(仕上がり寸法)
"採寸の基本"の通りに愛犬の各部位を測定したヌード寸法に対して、運動時の快適性を考慮して余裕を持たせた実際の商品サイズを仕上がり寸法と呼びます。
それでは、ヌード寸法と実際の商品サイズである仕上がり寸法をもとにどのようにサイズを選べばよいのでしょうか。
| サイズ | XXS | XS | S | SM | M | ML | L | XL |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 首周り (cm) | 28.5 | 34 | 39 | 46 | 50 | 55 | 65 | 67 |
| 背丈 (cm) | 27 | 32 | 37 | 42 | 47 | 52 | 57 | 62 |
| 胸囲 (cm) | 38 | 46 | 54 | 59 | 67 | 75 | 85 | 95 |

例えば首回りが50cmで胸囲が76cm、背丈が61cmのラブラドールレトリバーがLサイズを着用しています。ご覧のようにサイズチャートよりも実際の首回りと胸囲は短いですが、背丈については商品サイズより4cm長くなっています。
一般的に背丈の多少の長短は愛犬の動きやすさや製品の機能を損ないません。首回りもブルドッグやパグなどを除き問題になることは少ないようです。
サイズ選びにおいて最も重視すべき部位は胸囲になることが多いでしょう。犬が立った状態から、歩いて、走って、息が上がる段階でどんどん胸が大きくなります。サイズチャートの胸囲と実際の胸囲がぴったりの場合は愛犬の運動を阻害します。
秋冬ウェアのサイズ選びでは、背丈や首回りよりも「運動時に広がる胸囲」を最優先で考えるのが基本です。
(※伸縮性が特に高い素材の場合は、実際の胸囲とサイズチャートの数値が近い場合でも快適に運動できる場合があります。)
4. FAQ
最後に、秋冬ウェアについてよくある質問を簡単にまとめます。
Q1. そもそも犬に服は必要ですか?
A. 全ての犬に必ず必要というわけではありません。
犬種・年齢・体調・暮らし方によって必要度は大きく変わります。「寒さのサインが出ているかどうか」や「その日の環境」、「愛犬の体調」を基準に考えるのがおすすめです。
Q2. 何度くらいから服を検討すべきですか?
A. よく「~℃以下なら服を着せる」といった目安が語られますが、体感温度は犬によって大きく異なります。
目安として下記のようなサインが見え始めたら、ウェアの導入を検討してよいタイミングです。
- 散歩中に震え始める
- 歩くスピードが極端に落ちる
- 帰宅後も体が冷たいまま
Q3. 留守番中も着せたままで大丈夫ですか?
A. 基本的にはおすすめしません。
引っかかりや誤飲など、予期しないトラブルが起こりうるためです。短時間の在宅中に着せる、冷えやすい時間帯だけ活用するといった使い方が安心です。
Q4. 雨や雪の日は、レインコートと防寒ウェアどちらを優先すべきですか?
A. 雨量や雪の状態によって判断が変わります。
防寒ウェアの中には撥水性を備え、雪や小雨程度であれば問題なく使えるものもありますが、本降りの雨では濡れを防ぎきれない場合があります。そのため、雪や弱い雨、短時間の外出であれば撥水性のある防寒ウェア、雨が強い場合や長時間の外出ではレインコートを優先と使い分けるのがおすすめです。気温が低くかつ雨が降る日は、レインコートの下に薄手の防寒ウェアを重ねることで濡れと冷えの両方に対応できます。
Q5. 秋冬ウェアは何着くらい持っておくと便利ですか?
A. ライフスタイルにもよりますが、例えば次のような構成が使いやすいです。
- 日常の散歩用に1-2着(フリースや中綿など)
- 雨・雪対策に1着(レインコートや防水アウター)
- 室内や車内用に1着(軽めのインナーウェア)
洗い替えや乾燥時間も考えると、合計2-4着程度あると安心です。
この記事が愛犬の秋冬ウェア選びのヒントになれば幸いです。それぞれの犬にとって「ちょうどいい暖かさ」は違います。愛犬のサインをよく観察しながらベストな一枚を見つけてあげてください。
TAILHIGHの秋冬ウェア及びレインウェアはこちら。
フリースヒータートップ Go2 Fleece Heater Top(フリース×ベスト)
ヒーティングベースレイヤー Heating Active Suit(発熱機能×フルカバー)
ウィンタージャケット Down Jumper(中綿×ベスト)