暑い季節になると、犬と一緒にプールや川、海、湖へ出かける機会が増えてきます。水遊びは犬にとって楽しい時間ですが、泳げる犬であっても、すべての場面で安全とは限りません。
今回は、ファーブル動物医療センターに所属し、動物理学リハビリ国際協会(APRIA)会長も務める岸本誠也先生に、犬の水辺の安全とライフジャケットの役割についてお話を伺いました。
泳げる犬にも、事故のリスクはある
岸本先生によると、水辺で最も注意したいのは水難事故です。
犬にも泳ぎが得意な子と苦手な子がいます。また、長く泳いできた犬でも、その日の体調や年齢、筋力の変化によって負担が大きくなることがあります。
特に初めて水に入る犬、初めてプールや川で遊ぶ犬、シニア犬、リハビリ中の犬では、水に慣れていないことや体の状態によって、思わぬ事故につながる可能性があります。
ライフジャケットは、泳げない犬だけのためのものではありません。水辺で犬の体を支え、飼い主が落ち着いてサポートするための装備として考えることが大切です。
水の飲み過ぎにも注意する
水遊びでは、溺れることだけでなく、水を多く飲み込んでしまうことにも注意が必要です。
泳いでいる間、犬の口は水面に近くなります。おもちゃをくわえて遊んでいるときや、興奮して何度も泳ぐときには、知らないうちに水を飲み込みやすくなることがあります。
水の飲み過ぎは、低ナトリウム血症などの体調不良につながる場合があります。こまめに休ませること、犬の様子を見ること、そして顔の位置が安定しやすい状態をつくることが重要です。
TAILHIGHのライフジャケット Inflatable Wetsuitは、首元まで空気が入る構造です。顔が上がりやすく、水を飲み込みにくい姿勢を保ちやすい点は、水辺での安心につながります。
冷えや接触から体を守る視点
水辺では、体温の低下にも注意が必要です。気温が高くても、水に長く入っていれば体は冷えます。体が冷えると動きが鈍くなり、疲れやすくなり、姿勢も崩れやすくなります。
また、川や海では、木の破片、石、ゴミなどに体が触れることもあります。すべてを防げるわけではありませんが、体を覆う構造は、水辺での接触への備えにもなります。
Inflatable Wetsuitには、伸縮性と断熱性を備えたネオプレン素材を使用しています。水の中での動きやすさに配慮しながら、胸まわりや背中まわりを覆う設計です。
浮力を調整できることの意味
Inflatable Wetsuitは、空気量によって浮力を調整できる構造です。
これはリハビリ用途を想定して設計されたものではありませんが、岸本先生からは、水中療法などの現場でも犬の状態に合わせやすい点を評価いただきました。
水中で歩くリハビリでは、水位や浮力によって体にかかる負荷が変わります。その犬の状態に合わせて浮力を調整できることは、リハビリの現場でも有用な特徴として捉えられています。
ライフジャケットは、安全を保証するものではない
ライフジャケットは、水辺での事故を完全に防ぐものではありません。水温、流れ、波、犬の体調、疲労の状態によって、必要な注意は変わります。
大切なのは、犬から目を離さないこと、無理に長く泳がせないこと、こまめに休ませること、そして愛犬に合った装備を選ぶことです。
TAILHIGHのライフジャケット Inflatable Wetsuitは、Lサイズ測定で69Nの浮力を備え、24時間の浮力テストもクリアしています。首元まで空気が入る構造、ネオプレン素材、空気量による浮力調整など、水辺で犬の体を支えるための特徴を備えています。
犬との水遊びをより安心して楽しむために、ライフジャケットを「浮かせる道具」だけでなく、姿勢、冷え、飲水、体の支えまで含めて考えてみてください。
TAILHIGHのライフジャケットはこちら。
ライフジャケット Inflatable Wetsuit
犬用ライフジャケットの選び方については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
犬のライフジャケットは「浮けばいい」ではない。プール・川・海・SUPで後悔しない選び方
Q&A
犬の水遊びで、ライフジャケットはどのような役割を持ちますか?
ライフジャケットは、犬の体を浮かせるためだけの道具ではありません。水中での姿勢を支え、疲労時や初めて水に入る場面で、飼い主が犬をサポートしやすくする役割があります。特に、泳ぎに慣れていない犬、シニア犬、体調に不安がある犬では、水辺での備えとして重要です。
水の飲み過ぎに、ライフジャケットは関係しますか?
泳いでいる間は、犬の口が水面に近くなり、水を飲み込みやすくなる場合があります。ライフジャケットによって姿勢が安定し、顔が上がりやすくなることで、水を飲み込みにくい状態を保ちやすくなります。ただし、水の飲み過ぎを完全に防ぐものではないため、こまめに休ませ、犬の様子を確認することが大切です。
首元まで空気が入る構造には、どのような意味がありますか?
TAILHIGHのInflatable Wetsuitは、胴体だけでなく首元まで空気が入る構造です。これにより、遊泳中に顔が上がりやすく、水面に対して頭部の位置を保ちやすくなります。体を浮かせるだけでなく、遊泳中の姿勢に配慮した設計です。
浮力を調整できることは、どのように評価されていますか?
Inflatable Wetsuitは、空気量によって浮力を調整できます。リハビリ用途を前提に設計されたものではありませんが、岸本先生からは、水中療法などの現場でも犬の状態に合わせやすい特徴として評価いただきました。犬の体格や状態に応じて浮力を調整できる点は、一般的な固定浮力のライフジャケットとは異なる特徴です。